iPhoneのウィルス対策 / 無料でできる
iPhoneもウィルスに感染するのでしょうか?
iPhone向けのセキュリティソフトはないの?
対策はどうすればいいの?
はじめに
Android系のスマホで、悪さをする偽のアプリがあって、電話帳の個人情報を抜き出したりして問題となっています。
→ 関連記事 スマホのウィルス感染の実情と対策
でも、iPhoneはどうなんでしょうか?
iPhoneはウィルスに感染しないから、大丈夫とか、ウィルスが心配な人は、Androidから乗り換える方が良いとか、言われてきましたが、最近そうでもない噂も聞きます。
最新の話題も含めて、iPhoneの安全性、限界、そして気になる対策を整理しておきます。
(2016年9月の時点)
iPhoneに感染するウイルスはあるのか?
実際にiPhoneに感染するウィルスは見つかっています。
ただし、ごく少数で、日本では広がっていない状況です。
ちょっと安心ですが、対策をしっかりしておかないと、将来ウィルスにやられる危険性は、消えているわけではありません。
ウィルスを疑う症状
お友達で、iPhoneを使っていて、ウィルスにやられたかもしれない、と言っている場合は、ほとんどは勘違いか、ワンクリック詐欺のような、ウィルス感染と見せかけた、詐欺のアプリです。(関連記事参照)
または、iPhoneの動作が遅くなったので、ウィルスかもしれない、と思っている場合もあります。この場合は、アプリの入れすぎだったり、別の対策が必要でしょう。
あるいはスパムメールが増えたということで、ウィルスを疑う場合もあるでしょう。多くの場合は、スパムメールは、何らかの手段で手に入れたアドレスへ闇雲に送っているか、ランダムに生成したアドレスに送っているので、自分のiPhoneが感染したわけではありません。
iPhoneに感染するウィルスの実例
iPhoneのオペレーティングシステム(OS)はiOSですが、本来は、Appleの公式サイトで厳しく審査されたアプリをダウンロードしている限りは、アプリにウィルスが仕込まれていることはなかったのです。
例外は、iPhoneを脱獄させて、非公式のiPhoneアプリをダウンロードできるようにした場合で、この場合はウィルスを含むアプリがiPhoneで動作する事態が起こります。
脱獄はやってはいけないことです。自分のiPhoneだけでなく、世の中に迷惑をかけることになります。
さて、問題は、脱獄していない、正規のiPhoneに対しても、感染するウィルスの脅威が近づいていることです。
実例1 Wirelurker
iPhoneをPCやMacに接続することよくありますね?
その時に、PC側から、iPhoneにウィルスが感染するケースがあるということです。
これはトロイの木馬型のマルウェアで、最初にPCに感染し、それが接続されたiPhoneにコピーされ、感染するというものです。
感染したiPhoneで、アプリを実行すると、気がつかないうちに、iPhoneの中の個人情報が盗まれるものですが、リスクとしては低い方です。
これらを防ぐには、MacやPCでのセキュリティソフトで「トロイの木馬」を検出しておく必要があります。
詳しくは、以下の情報にアクセスしてください。(英語)
実例2 YiSpecter
iOsようのアプリを開発する際には、開発会社用のアプリの配布手段があります。
正規のApp Store から、社内専用に配布できる制度です。
この場合は、正規の審査を通る前のアプリを、アプリ開発者の法人用証明書を用いて配布できます。
YiSpecterというウィルスで、脱獄していないiPhoneに感染します。
これに感染すると、勝手に広告を表示したり、端末情報を外部へ送信したり、遠隔操作で勝手にアプリをダウンロード、実行されるため、完全な乗っ取り状態になるようです。
このウィルスは、iOSを常に最新にしておき、アプリを必ず公式Appストアからダウンロードしていれば、防ぐことができます。
また、アプリをダンロード、インストールする際に、もし”信頼されていないAppデベロッパー”を信頼するかというポップアップが出たら、そこで「信頼しない」を選んで回避することができます。
詳しくは、シマンテッック社の参考情報を参照してください。
実例3 XcodeGhost
公式App Storeからダウンロードしたのに、ウィルスが混入した「正規のiOsアプリ」が2015年9月に発生しました。
このウィルスが発生した経緯は、最初にアプリ開発用のMacにウィルスが感染して、開発しているエンジニアが気がつかないうちに、開発されたiOsアプリにマルウェアが組み込まれているというものでした。
感染したiPhoneは端末情報を外部に送信するということで、利用者は全く気付かないタイプのウィルスになります。
これは、開発するMacの環境が、中国の非正規な環境であったため、起こったということです。
現在は、既に対策済みです。
詳しくは、以下の参照ください(英語)
実例4 Trident
2016年8月、ごく最近ですが、サイトにアクセスしただけで、iPhoneが脱獄させられ、マルウェアをインストールされるいう、極めて悪質な事例が確認されました。
これは、実はiOs9.3.4以前に、攻撃に弱い点が含まれていたため、そこを狙ったものでした。
OSのバージョンを9.3.5以降にすることで、この問題は回避できます。
しかし将来また、どういう弱点を突かれるのか、不明ですから、iOsは常に最新のmのに更新することが如何に大事であるか、わかります。
iPhoneのウィルス対策
iPhoneにはセキュリティソフトがありません。それは、iOsの安全さも意味しているわけですが、他のOSに比べると安全であるとは言えますが、100%安全なわけではない。
改めて、iPhoneを使う上での対策を整理しておきます。
MacやWindows PCのセキュリティ対策そのものは有料のものが望ましいですが、iPhoneだけのウイルス感染を考えれば、全て無料で行うことができます。
公式App Storeからのみアプリをダウンロードして使いましょう
Apple公式のApp Storeは、公開するアプリに厳しい審査をしています。
実際に審査に数週間かかることも、珍しくありません。
ここにウイルスが混入する確率は極めて低いので、アプリは全て公式App Storeからのダウンロードすることが、より安全です。
同時に、 脱獄 (ジェイルブレイク) はしないことです。
確かに、脱獄によって、非公式の便利なアプリを使用することができます。
誘惑に負けて、非公式アプリを使いたくなります。
結果、iOSの利用規約に反しているとともに、セキュリティのリスクを大幅に増大させ、自分だけでなく、世の中に迷惑をかけることにるなるのです。
推奨しません。
セキュリティの弱いMacやWindows PCには接続しない
iPhoeを接続するMacやWindows PCは、セキュリティソフトで保護されていますか?
MacやPCがウイルスに感染していると、Wirelurkerのようなウイルスの侵入を許してしまいます。
MacやWindows PCのセキュリティをきちんとすることが、iPhoneのセキュリティにも重要です。
必ずセキュリティソフトを導入し、OSをアップデートし、FlashやJavaなどの最新版を使用するように気をつけたいものです。
ーーー
<PCのセキュリティソフトのおすすめ>
無料体験版を用意している代表的なセキュリティソフトは以下のとおり。
定番のセキュリティソフト ノートン セキュリティ
【ウイルスバスタークラウド】
どれでも大丈夫ですが、トータルの検出力では、カスペルスキーが定評があります。
→ 関連記事
Free WiFiなど信頼できないWiFiに接続しない
最近、お店や、モールや、各種の商業施設など多くの場所でFreeのWiFiサービスが利用できるようになっています。
その中には、誰がサービスを提供しているのかよく分からない、FreeのWiFi接続スポットが存在します。
これはiPhoneに限らない一般的な対策ですが、Free とか、Publicとか書いてあって、暗号化されていないものは危険です。
「信頼できないWiFi」に接続することは、と、iPhoneがセキュリティに比較的強いとはいえ、iOSに存在する脆弱性を利用されないとも限りません。
iOSとアプリを常に最新にアップデートする
iOSのアップデートは常に行われていますが、新機能を追加するだけではなく、セキュリティ強化の面が大きいです。
常に最新の環境にiOSとアプリをアップデートすることを推奨します。
まとめ
この記事では、iPhoneを中心にウィルス対策を整理してみました。
この内容は、iOSを搭載するiPadにもそのまま当てはまります。
これらのiOsデバイスは、Windows PC、Mac、Androidと比べ、現時点ではウィルスに対して比較的安心であることに間違いはありませんが、対策を怠ると思わぬ落とし穴があるかもしれません。
基本的な対策を知っているだけでも、かなりのリスクは減少します。
これからも安心して使いたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
元気シニア
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