旅先で安全インターネット 自由なアクセス VPNサービス お薦めは
2017/11/20
旅先でも、接続先を制限されずに、安全に、速度も落ちないインターネットアクセスが欲しい方へ。
ネットワークに詳しくなくても初心者でも使えるVPNサービスは?
若干の知識があれば大丈夫な無料サービスは?
VPNサービスは、悪意のある他者から自分のアクセスをモニターされないし、また、海外の旅先からインターネットを使う場合、いろいろなアクセス制限をはずす事ができる環境です。
安全で効果的なVPNはどれがいいのか?
VPNを快適に使うためには、ネットワークの知識が必要な場合があるので注意が必要です。
はじめに
旅行に行って困ることの一つに、ネットワークの事情が国によって異なることがあります。
中国に行った時に、Facebook, Youtube, Google系のサービスに接続できないという事情があります。
旅先で無料の無線LANは嬉しいのですが、セキュリティが不安です。
本ブログの管理人である私の場合は、旅先では、安心と便利さのため、VPNを使って接続します。
VPNは仮想プライベートネットワークの略です。
自分の場合は、日本にあるサーバーにVPN機能を入れて、旅行に持っていくタブレットやPCにVPNのクライアント(アプリ)を入れておきます。
中国のホテルのインターネットにアクセスしている自分のPCから、日本のサーバの間に、暗号化された仮想的な専用線を準備して、その中に外部から内容が見えないようなデータを流します。
これによって、中国にあるPCは、日本のサーバーと同じネットワークにあるのと変わらない状態を作れるので、日本国内と同様にどのサイトでもアクセスができます。
例えば、日本で加入しているNetFlixを、VPNを使えば、海外から見ることもできます。
通常ではアクセスできない、GoogleやFacebookなどのSNSにもアクセスできます。
セキュリティの危ない無線LANや、Webサイトにアクセスする場合も、安心です。
この記事では、旅先で個人が使えるVPNについて、普通の人でも簡単に使えるサービスとして何がいいのか紹介します。
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個人用VPNサービス
自分でサーバーを管理したり、様々なネット接続のプロトコルをセットして最適なVPNを準備できる人はいいのですが、普通の人にはむつかいいことです。
通常は、個人向けのVPNサービスに加入するしかありません。
VPNサービスとは各国にVPNサーバーを配置して、それらを使って様々なIPアドレスを使えるようにするものです。
個人用VPNサービスには、無料のものから有料のものまで、たくさんの種類があります。
この記事が主として対象とするユーザ
この記事では、インターネットを普通に使う知識はあっても、PCやモバイル端末で、IP接続の環境を細かく操作するのは少し難しい人を対象とします。
普通の人でも使えるVPNサービスや、ブラウザー環境を中心にお薦めします。
無料のVPNサービス
無料のVPNは、一般的にはボランティア的な仕組みに頼ったりするため、不安定であったり信頼性が低いことがあります。
試しに使ってみて、VPNとはどういうものか、慣れるためなど、試行的な使い方が良いと思います。
もちろん、ある程度は信頼できるものもありますので、試しに使ってみて大丈夫そうであれば、実際に旅先で使えばいいと思います。
また有料サービスの中には、ある条件のもとで無料で使える場合もあります。しかし、これも、試しに使ってみる場合にはいいですが、本格的な利用には使えるデータ量が少なすぎて向いていません。
初心者でも使えて、日本語で対応していて、ある程度実績もあり、信頼できる無料VPNサービスということになると、自信を持ってお薦めできるサービスは、残念ながらありません。
少しインターネットの知識がある方の場合
VPNの基本機能、プロトコルの少しの知識があれば、以下の2つの無料VPNは、日本語で使えますので、使えます。
短期間の旅行のためだけとすると、ちょっと負担が大きいかもしれませんが。
(1)VPN Gate
筑波大学の学術実験サービスです。
無料で参加して、VPN接続を楽しむことができますが、PCや、携帯端末での接続環境は自分で構築する必要があります。
無料でも、安全で高速なVPN回線が利用できるので、試す価値はあります。
ただ、さっと簡単に使うとなると、少し難しい部分もあります。
例えば、”L2TP/IPsec VPN プロトコルを用いた VPN Gate への接続”を、OSに応じて環境をセットアップして、行う必要があります。
これらの言葉が全く?という方は、まずVPN GateのWebサイト(http://www.vpngate.net/ja/)を見てください。
その上で、自力で構築できそうであれば、チャレンジしてみてください。
更に意欲的な人は、実験に参画することができます。
世界中で 9043 台の VPN 中継サーバーがボランティア提供されています。
(2)つながるもん
Windows, MacOS, iOsにおいて提供されているVPN機能を用いて、この会社のサーバーにVPN接続します。
詳細は、”つながるもん”のWebサイトから確認してください。
VPN機能の設定を自分で行えば、無料でVPNを使うことができます。
2016年7月の時点で、上海から、Twitter, Facebook, Youtube, ニコニコ動画、fc2, google, mixiには接続が確認されているそうです。
このサービスは、私は体験していないですが、会員は現在145万人ということですので、使えるレベルと思います。
有料VPNサービス
短期間の旅行のためにVPN接続を使いたいとすると、最もおすすめは、実績のある有料VPNサービスに、旅行出発の1週間前くらいに加入して、事前チェックすることです。
特に、以下のサービスは60日間は無料なので、実質無料で、安定したVPNサービスを簡単に利用できることになります。
無論、気に入ったら、ずーっと使ってください。
(3)世界VPN(お薦めNo.1)(セカイVPN)
このサービスは、インターリンクというプロバイダーが提供しています。
20年以上の間、プロバイダー事業を行っている会社なので、実績は十分あります。
日本や世界各国に設置したVPNサーバーに接続することで、各国のIPアドレスでインターネットアクセスができます。
PCからもスマホからも使うことができます。
いわゆるIP共有型のVPNサービスです。
すなわち、固定したIPアドレスを提供するわけではなく、どんなアドレスが割り当てられるか、その都度変わります。
VPNサーバー設置国は、日本、アメリカ、ドイツ、香港、台湾、韓国です。
2ヶ月経過してからの金額は安いわけではなく月額1,080円なのですが、VPN接続をしたい期間のみ月単位で加入することができるので、短期であれば、気になりません。
もちろん、有料なので、安定したサービスを提供します。
とりあえずは60日間は無料なので、まずはこれを試すことをお薦めします。
上のリンクをクリックして、メールアドレスなど必要事項を入れると、お客様情報を入れるURLが送られてくるので、必要な手続きをします。
接続プロトコルについて
3種類の接続プロトコルがあります。
VPNのプロトコル設定は最も面倒かもしれませんが、FAQを読むと各種設定がわかりやすく書いてあります。
速度は少し遅いがどんなサイトも接続できるのがL2TP
サイトによっては接続できないが、接続できる場合は速度が最も早いPPTP
速度、接続安定性、どちらも大丈夫な万能タイプのopenVPN
があります。
VPNコネクトマネージャーがインターリンクのサイトからダウンロードできますので、これを使うと、L2TPとPPTPの切り替えやサーバーの切り替えがスムーズに行えます。
セカイVPNで、外出先から安全なインターネット接続を確保できますし、中国などの制限のある環境からでも、自由なインターネットアクセスを楽しめます。
少し高度なサービス
(4)マイIP、マイIPソフトイーサ版(お薦めNo.2)
同じインターリンク社のサービスですが、固定IPを必要とするサービスを使う人にオススメなのは、マイIP、またはマイIPソフトイーサ版になります。
固定IPを必要とする人はどんな人?
通常のVPN接続サービスの他に、さらに以下のようなことが可能となります。
パソコンやスマートフォンで出先から自宅にVPN固定IP接続すると、そこでプライベートな空間が作り出され、外部からでもあたかも自宅のネットワークにいるような状態になります。
その結果、外出先から、セキュリティカメラのチェック、自宅のパソコンやサーバーにアクセスするなど、あたかも自分が家で仕事をしているのと同じ環境を作ることができます。
固定IPはサービスプロバイダーによっては、プロバイダーサービスで提供する場合もありますが、このマイIPサービスでは、固定IPで実際のIPアドレスを包むので、普通のISPからの変動するIPアドレスに対しても、固定IPを用いたインターネット接続ができるようになります。
翌月の月末まで最大2カ月無料期間がありますので、使い勝手は十分に確認できます。
まとめ
普通の人、すなわち、PCやモバイル端末で、IP接続の環境を操作するのがよく分からない人でも使えるようなVPNサービスを中心に紹介、お薦めしました。また、少し高度な固定IPについても、紹介しました。
おまけ
英語のサイトでも大丈夫な人には、その他にも無料サービス、安価な有料サービスがたくさん世界で展開されています。
これらは別の記事で紹介します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
元気シニアでした。
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