元気に生きようシニアの生活ブログ

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車の運転卒業 いつ、どう判断すべきか | 高齢者免許更新 道路交通法の改正 | 高齢で運転は危ない 高木ブー 免許返納

      2019/04/26

高木ブーさん、免許を返納!

84歳というニュースがありました。

自動車運転は何歳までできるのか、

いつ運転卒業するべきか、他人事ではない

将来の自分の問題となりつつあります。

ごく最近は、高齢者が運転する車で、若い母と

娘さんがはねられて亡くなるという、

痛ましい事件がありました。

自分の親にいつまで運転をさせるか、

少し前に悩んでいたのですが、、、、。

はじめに

私、元気シニアも昨年66歳になりました。

自分でも少し車の運転が危ないと感じます。

バックで車庫入れをする時に、以前は

素早くバックできたのですが、最近、

どうも曲がってしまい、何度も

切り返すことがあります。

妻が「危ない〜」「曲がってる〜」

というので、余計に焦ってしまいます。

でもどんな条件になったら、車の

運転を止めるべきなのか?

判断の基準を考えてみます。

自分の親に、いつまで車の運転をさせるか、

考えるヒントにもなります。

高齢者に関する道路交通法改正

75歳以上のシニアは、3年に一度の

免許証更新時に「認知機能検査」の

受診が必要です。

2017年3月12日から、検査で

「認知機能が低い」と判定されると

必ず、医師の診断が必要になりました。

医師の診断で認知症とされると

免許停止か、取消になります。

今までは、75歳以上の人は、運転免許の

更新時に認知機能検査を受けますが、

この検査で「認知機能が低い」と判定されても

信号無視や逆走のような、一定の交通違反が

なければ医師の診断は不要で、講習を受ければ

免許を更新できました。

さらに、免許の更新時でなくても、

特定の交通違反を起こした場合にも、

臨時の「認知機能検査」が義務づけられます。

対象となる交通違反は一時不停止や信号無視など

18項目あります。

「認知機能検査」で「認知機能が低い」と判定

されれば医師の診断を受けなければならず、

認知症と判定されると、免許は取り消しか

停止となります。

 

 

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医師の診断

なお、医師の診断を受ける際には、

公安委員会が指定する専門医に行く場合

受診料金はかかりません。

かかりつけの医者にかかり、診断書を

提出してもらうことも可能ですが、

その場合は、診断書は自費になります。

運転をやめるべき時/その条件を考えてみる

まだまだ、自動車運転は大丈夫と

思うのですが、一方では、高齢者による、

ブレーキとアクセルの踏み間違いによる

悲惨な事故をニュースで知るにつれ、

やはり、心配になります。

自分が加害者にならないためには、

普段から注意をして、早期に対策を

講じたいと常に思うようになりました。

更新制度をうまく利用して卒業という手もありか

そういう意味では、今回の道交法改正は

いいことであると思います。

75歳を過ぎたら、3年に一度は検査を

受けて、医師の診断で認知症の疑いがあれば

潔く、運転卒業というのも、一つの選択肢で

あると思います。

3年に一度の行政によるチェックポイントに

タイミング的にうまく同期できれば

自分でも納得し、家族も安心できる卒業が

できるのではないかと思います。

#自分の親などに、運転を止めるように

説得したい場合は、免許更新時期は

いいタイミングとなります。

しかし3年に一度では、少し間隔が

開きすぎて、途中で悩むことも、

あるかもしれません。

より一般的な運転卒業の条件

実際には、3年間隔の更新時期とは関係なく

自分や家族の判断で運転卒業を選択するべき

状況もあるかもしれません。

そのためには、普段から、どのような項目を

チェックをして、判断すればいいのでしょうか?

幾つかの条件を考える必要がありそうです。

基本は、高齢化による運転能力低下と、

本人の生活環境における車の必要性です。

運転能力の低下

運転能力と、認知症との関係は、完全に

解明されているわけではないようですが、

認知の低下による運転能力の低下が、

確かに危険を引き起こします。

認知症が進んで、中程度以降になると、

医師の指導で運転は中止すべきと判断されます。

その場合は明確でわかりやすいのですが、

判断が難しいのは、認知症の前段階の人で、

いわゆる軽度認知障害(MCI)の場合です。

悩む多くのシニアは、この認知症予備軍であり

何か具体的な指標があると嬉しいです。

運転能力の低下につながる要因

運転能力の低下に関して、専門家が注目する

要因に有効視野の低下があります。

有効視野とは一点に集中している時に

周辺の情報をどれだけ視覚に捉えられるか

でということです。

この周辺視野は、高齢者は20代若者の

3分の2に低下するそうです。

<普段のシニアの運転への注意>

見え方が若い時と同じではないことを意識し

例えば交差点に進入する時には、今までより

スピードを落として、左右を確認することが

必要ということです。

自分でも、よく見ているはずなのに、近くに

いる車に気付いてハッとすることがあります。

 

運転に関わる能力の判断:チェック項目

運転に関わる、そのほかのチェック項目を紹介します。

こんなことがあるかどうか自己評価してください。

  • 車のキーや免許証の所在を探すことが増えた
  • よく知っているはずの道順が、ふと分からなくなることがある
  • 駐車スペースの白線に対してまっすぐ駐車できない
  • 左折、右折、車線変更の際にウィンカーを出し忘れることが増えた
  • 車庫入れで、塀や壁に擦ることが増えた
  • 急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど運転が荒くなったと言われる
  • 車の汚れが気にならなくなり洗車もしなくなった

まず、この兆候が複数個当てはまる場合は、

車の運転という行動に関連して、認知の衰え

注意力の低下があることを自覚して、

より注意して運転するべきですね。

もし毎年、当てはまる項目が増えてきたら、

危険度が高まっているので、運転卒業の検討を

開始すべきでしょう。

交通違反の項目に学ぶチェック項目

今回の道交法改正では、75歳以上の人に対して

特定の交通違反をした場合には、臨時で、

「認知機能検査」が義務付けられました。

検査結果で認知症の疑いがあると判定された人に

医師の診断が必要となります。

特定の交通違反の項目は、まさに運転能力の

低下の判断になるもので、以下の18項目です。

・一時不停止
・信号無視
・一方通行の道路を逆から通行するなどの通行禁止違反
・逆走や歩道の通行などの通行区分違反
・わき見や操作ミスなどの安全運転義務違反
・一時停止しないなど踏切での違反
・黄線を越えてレーンを変更する違反
・右折レーンから直進するなどの指定通行区分違反
・横断歩道で一時停止せず歩行者の横断を妨害
・横断歩道のない交差点で歩行者の横断を妨害
・交差する優先道路の車の通行を妨害
・対向車の直進を妨げて右折するなど交差点での優先車妨害
・右左折などの際にウィンカーを出さない合図不履行
・禁止場所で転回するなどの横断等禁止違反
・徐行せず左折するなど交差点で右左折する際の方法違反
・徐行すべき場所で徐行しない違反
・環状交差点内の車などの通行を妨害
・徐行しないなど環状交差点を通行する際の方法違反

この中で、特に最初の5項目に関しては、

運転卒業を検討するために、考慮すべき

診断項目になります。

・一時停止に関する違反(見えているのに認識しない)

・信号無視(見えているのに認識しない)

・一方通行の道路を逆から通行(見えているのに認識しない)

・逆走や歩道の通行などの通行区分を無視(見えているのに認識しない)

・わき見や操作ミス(特にブレーキ/アクセル)などの危険につながる運転行為

シニアの運転者で、これらの項目の一つでも

当てはまるようであると、運転卒業を

真剣に考える必要があります。

違反の切符を切られなくても、

自分でこのような運転をしていないか、

または家族などに同乗してもらって、

一度チェックすることをやるべきでしょう。

生活環境

都会では交通手段もあり、体がある程度

健康なシニアであれば、運転を卒業しても

買い物や趣味のための移動手段が確保できます。

したがって、運転能力に不安があれば、

早めに運転卒業する方が、気持ちも楽になります。

実際、私が住んでいる地域の、高齢者の

住宅では、駐車場に車がないお宅も多いです。

一方、地方で、特に過疎化が進んでいる

地域では、車が唯一の実用的な移動手段である

ことも多いので、運転能力がかなり不安に

なるまで、運転卒業は難しいかもしれません。

生活している地方の状況、個人の生活環境、

家族状況によっても条件が異なりますね。

家族が多くて、若い人が一緒に住んでいれば、

おそらく運転卒業は早めにできます。

高木ブーさんは、84歳ですが、家族の一言で

返納を決心したそうです。

みんなで運転卒業式

沖縄で行われた、運転卒業式のニュースがありました。

沖縄では、運転免許返納者には、バスの運賃が

半額になったり、タクシーが1割引になったりする

制度もあるようですが、やはり、地域全体、

家族を含めて、運転免許返納とその後のケアを

全体で準備する環境が望ましいことですね。

そのためにも、運転卒業を後ろ向きに捉えないように

新たな門出として、お祝いのイベントにしてしまう

いい試みでしょう。

喪失感のケア

運転卒業のシニアは、今まで、運転が趣味

であったとか、買い物、妻子、孫の送り迎え

など、車の運転で活躍していた人ほど、

運転を卒業した際の喪失感を味わうようです。

すなわち、自分は役に立たなくなった感、

でがっくりと元気がなくなる、または

ストレスがたまる場合があるそうです。

自分で、何か役に立つこと、やりがいを見つけて

乗り越えなくてはいけない気がします。

このあたりも含めた、運転卒業に向けた準備が

今から必要かな?と考えています。

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何歳になったら卒業すべき?

運転能力のチェック、生活環境、総合して、

危ないとなったらすぐに卒業するべきでしょう。

個人的には、80歳が限度かなと思います。

まとめ

シニアの運転卒業に関して、自分自身が

悩んでいることを書き出してみました。

参考になれば幸いです。

 

元気シニア

おまけ:高齢者と交通手段

地方の、高齢者の移動手段確保は深刻ですね。

ふるさと納税の中で、地方の高齢者に交通手段を

確保するプロジェクトというものもあるくらい

深刻な課題になっています。

一方、高齢化によって様々な能力が落ちるのは

仕方がないこととしても、それによって

運転の危険度が高まらないように、

米国では、高齢者に運転のリハビリをする制度も

あるようです。

車が必須な生活が多い車社会ならではの考え方です。

さらに、自動運転などのAIのサポートが

今後役に立つかもしれません。

(終わり)

 

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