インターネット動画サービスに必要なネットの速度?(入門編)
2016/11/12
概要
動画配信サービスに加入して、様々なコンテンツを、好きな時間に高画質で楽しむ人が増えてきました。
そのときに、HD品質とか、4K品質とか、選ぶことができますが、自分の環境では、綺麗に再生できるか、気になります。
高速なインターネット回線が必要になることはわかりますが、具体的に、”インターネットの速度”とは何を見ればいいのか?
考え方、測定法、速度を上げる簡単な工夫、インターネット回線の選び方などを、簡単に解説します。
インターネットの速度とは
インターネットを家で使っている場合を想定しましょう。
例として、NTT東日本のフレッツ 光ライト(以前はBフレッツ ハイパーファミリータイプと呼ばれていた)を取り上げます。うちではこれに入っています。
そこには、データ受信(下り)最大100Mbps (上り)最大100Mbpsと書いてあります。さらに、注意書きとして、
※最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、、、実際には状況によって低下する場合がある
と書いてあります。
よくある勘違い
うちは光回線で100Mbpsのインターネットだから十分だね。
この勘違いを分かりやすく言うと、最大100Mbpsというのは、光ファイバーを用いたネット回線の”パイプの太さ”を意味すると考えてください。
つまりあなたのうちでは、最大100Mbps(一秒で1億bit)流れる太さのパイプが準備されているのです。
実際に流れてくるデータ量は、それよりは低いわけです。
速度低下の原因
渋滞があります
インターネットの途中のゲートで情報が渋滞し、配信データ量が低下することがありえます。
これは、So-netとか、あなたが加入するインターネットプロバイダーの状況に左右されます。
また家に引き込まれている光回線においても、複数のユーザ(家庭)が共用で使うタイプの場合もあり、多くの人が同時に使うと、ユーザあたりの使えるデータ量は低下します。
保証は難しい
実際にどの程度のデータが流れるのかは保証できないので、通信会社やインターネットプロバイダーのサービスでは実際の速度を規定していません。
送り出しが間に合わないことも
また、動画配信では、たくさんの人が動画を視聴すると、要求に対応できなくて動画サーバーなどで情報の流れが滞ることもあります。
ただし、大手のよく設計された動画配信サービスは、通常ではこのようなことが起きないように設計されています。
大型のデータセンターにサーバーを分散して配置することで、十分なデータ供給量を確保します。
自分が使えるインターネット速度を知るためには
動画配信サービスの立場からいうと、たとえ動画サーバーから映像データが滞りなく配信されても、最終的にユーザが受け取れるデータがある一定の値以上でないと、端末でスムース(高品質で)動画を再生することができないので、インターネットの速度をXXMbps以上の高速インターネットを利用してください、と推奨します。
たとえば、NetFlixの4Kサービスに入りたい場合、15Mbps以上を必要と言われているようです。
[ad#res-1]
でもうちは大丈夫なのか?どうやって知るの?
実際に測るしかない
動画配信サービスを受けるインターネット環境で、測定してみましょう。
いろいろな速度測定サイトについては、こちら(インターネットの速度測定、何を使えばいいの?/最新2016年追加)をご覧ください。
様々なツールがあるのですが、インターネットプロバイダーがツールを提供しています。
Biglobe会員の方用には、以下のサイトがあります。
http://support.biglobe.ne.jp/faq/speed/sokutei.html
その他にも、老舗のサイトとして、BNRスピードテスト 回線速度/通信速度 測定サイト。
http://www.musen-lan.com/speed/
ページの解説を読んで、測定してみてください。
[ad#res-1]
NetFlixが、2016年から、fast.comという速度測定サイトサービスを開始
NetFlixで動画を見る人が、自らのインターネットの速度に関して疑問を持つ場合に、手軽に測定できるようにと、NetFlixが提供を開始しました。
測定はダウンロード速度のみで、NetFlixのサーバーからの速度を測定します。
したがって、NetFlixのユーザーにとって、動画をストリーミングして見る際の実際の速度に近い測定結果になっているでしょう。
パソコンでも、スマホでも、インターネットにつながる端末で利用できます。
測定方法のおススメ
実は、速度測定のやり方によって実測値は変化します。どれを使うのがいいのか、以下の参考にして下さい。
関連記事
いろいろな速度測定サイトのどれを使えばいいの?インターネットの速度測定、何を使えばいいの?/最新2016年追加(こちら)
私のお勧めであるBNRスピードテストを使った場合、自宅の、午後6時の実質速度は以下の通りでした。
これならば、16Mbpsなのでギリギリですが、NetFlixの4K配信は受けられそうです。
うちの環境は、Bフレッツ ハイパーファミリータイプ(100Mbps)と、高速無線LAN(バッファロー)です。
光ファイバー回線の場合、実測値は10Mbps~40Mbps程度であることが多いようです。
速度を上げられる方法
無線LANを用いている方は、無線によって速度が落ちる場合があるので、要注意です。
実は、無線LANの種類、家の中の使用状況によって、その速度は大幅に変化します。たとえば、無線LANの規格が古い場合、せっかく光ファイバーの回線を使っていても、速度が落ちてしまいます。
また、本当に速度を上げたい場合は、UTP (イーサネット用有線ケーブル)で有線接続がオススメ。動画が実にスムースに再生されます。
関連記事
インターネット速度と無線LAN、有線LANの使い分けについて、詳しくは、こちらを。
速度は時間帯でも変わる
一日の中でも、時間帯で速度は変わります。
午後2時くらいに測定すると、18Mbps以上でした。さらに、深夜/早朝になると、速度は増加します。
<シニアのつぶやき>
動画の4Kサービスに加入して、ネット速度が早くなる、深夜、早朝に映画を見ればいいのかな、、、
まとめ
測定ツールで、1日に何回か速度を測ってみましょう。
動画を見ると想定される時間帯で、15Mbps以上出ていない場合は、高速のインターネットサービスを検討した方が良いと思われます。
高速インターネットに入っていない人は、どうすればいいのか
自分に有利な、高速インターネットサービスを、選んで契約しましょう。
以前のネットワークサービスでは、NTT、KDDIなどの電話会社の光回線提供サービスと、インターネットを提供するのプロバイダーとの契約は、別契約でした。
現在は、光回線のサービスは、携帯や、様々なサービスとバンドルされて、サービスを選ぶ選択肢が桁違いに増えています。
携帯の契約や、電力の自由化に少し状況は似ているが、電力自由化よりの何年か前にそのような仕組みになっていると言えましょう。
お薦めの高速光回線の関連記事については、以下を参考にしてください。
関連記事:家で使う高速インターネットは何がベストか/ネットで動画を見る人の場合
元気シニア
関連記事