決算と法人税の処理/税理士なしで自分でやりました/小さな会社ですが
2017/08/08
小さな会社の決算と税金申告、全部一人でやりました。
税理士さんがいなくてもできました。
実際にやったことを書いておきます。
はじめに
昨年の7月2日に、
小さな会社を設立しました。
株式会社ですが、現在は
代表取締役が1名だけの、
最小規模の個人会社です。
2015年度の決算と税金の処理は
税理士を必要とするような
複雑なものではないと判断,
すべて自分でやりました。
小さな会社で売り上げ少なく
簡単なはずなんですが、
それでもわからないことだらけ。
検索サイトの助けも借りながら
なんとかできました。
決算と税務処理で初年度に
やること一通りまとめておきます。
会社設立
会社設立も、自分でやりました。
知り合いでいくつも会社を
設立している60歳代のシニアに
基本的な流れは教えてもらいました。
まず言われたのは、”オススメの本はこれ、
と本を薦められました。
”この本は実務の人が書いている。
具体的でわかりやすいです”
ということでした。
早速この本を買って、ほぼ
その通りに手順を進めました。
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昨年4月から会社の定款の
内容を作成し、法務局に行ったり
公証役場に行ったり、印鑑を作ったり。
いろいろな助言に従って、
2015年7月2日に設立と成りました。
(7月2日を設立日とした理由は、少しの節税ということでしたが、その実際は、今回納税申告をして、ようやく納得しました!)
具体的に会社設立でやったことは、関連記事をご覧ください。
オンライン会計ソフト導入
事務をやってくれる従業員は
いないので、会計システムを
導入しないといけません。
もちろん決算とか、税金申告
のためには、小さな会社とはいえ、
会計ソフトの導入は必須です。
私、元気シニアは
会計の知識はほとんどない
という状況なので、小さな会社向きの
簡便な会計ソフトを探しました。
会計ソフトの選択
選択肢は、大きく分けて、
パソコンにインストールするもの
オンラインでクラウド方式で
使うものに分かれます。
パソコンにインストールするものは
基本的にはWindowsが前提です。
元気シニアの環境はMacbook Air
なので、この時点で選択肢は
クラウド型のオンラインソフト。
法人用のオンライン会計ソフトで
比較サイトで必ず上位に来るのが
弥生会計(オンライン)、
MFクラウド、Freeeになります。
このうち、弥生会計は
最も実績のある会計ソフトです。
17年連続で業務ソフト部門の
アワードで最優秀賞を受賞
という実績は信頼できます。
実績ある弥生会計から2014年に
クラウド版として発売されたのが
弥生会計 オンラインであり、
小規模な法人用の会計ソフトとしては
最も信頼できると思い、
今年度、利用してみることとしました。
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創業した企業のに対して、
初年度14か月無料の
”起業家支援キャンペーン”が
あったからです。
書類を出す必要がありましたが、
そのキャンペーンに申し込んでみました。
結論としては、無料で、
初年度決算まで行うことができました。
(なお、フリーランス・個人事業主の方の確定申告には、 「やよいの青色・白色申告 オンライン」 が安く機能十分なオンライン会計ソフトです。エントリーモデルとして検討するべきでしょう。)
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もう一つの候補
私にとって、比較の対象としては、
Freeeがあります。
無料で使えるオンライン会計として、
Freeeも加入して使ってみました。
正直、弥生会計は、
オンラインサービスの
インタフェースとしては
ピンとこない部分もあります。
Freeeの方は最初から
オンラインとして設計されているので
極めてわかりやすいインタフェースです。
入力の自動化にもよく対応できており
少なくともインタフェースだけみると
Freeeの方が、使いやすいと感じました。
今回は、過去の実績と安定性を重視して
弥生会計オンラインを選択したのですが、
次年度はFreeeもちょっと使ってみたいかな。
Freeeを無料で使い始めるには。(Freeeのサイトにリンクします)
税金の申告、並びに決算の手順
弥生会計オンラインの場合、
他の会計ソフトもそうですが、
税金の申告書は作ってくれません。
(法人税の計算を行うソフトもありますが、今回は自力で行う方針です)
手順の概略
1)会計ソフトで決算処理を行う際に
税金の含まれない仮の決算を行います。
2)仮の決算書をもって、
法人の確定申告として、
税務署(国税)、県税事務所(県民税)、市町村税務課(市町村民税)に相談し、
税金の計算を行います。
税理士さんに聞かなくても、
税務署を始め、対応窓口で
極めて親切に対応してもらい、
問題なく税金申告、納税、
並びに決算を行うことができました。
お役所はどこも、税金を払う人には、
とても親切にしてくれる気がします。
仮の決算
弥生会計オンラインの場合、
以下のように決算のタグをクリックし
決算処理を開始します。
決算処理のステップが出てきます。
まず、減価償却の処理をします。
初年度から何年か、開業費、
創立費を固定資産として登録し、
例えばそれを5年間繰延で
少しずつ償却できます。
メインメニューで
固定資産の登録をすると、
開業費や創立費の登録ができます。
(詳細は、マニュアル、サポートで確認ください)
減価償却費を計算する
というボタンを押すと、
以下のような固定資産のリストが
出てくるはずです。
ここに、支出した開業費、創立費を含め、
登録した資産が全てリスト
されているか、確認してください。
OKであれば、完了を押して、
次のステップに進みます。
STEP2の決算整理の実施を行い、
この時点での、当期純損益の金額を確定します。
税金が確定していないため、決算としては
終了していないのですが、税引き前の
決算書をダウンロードできます。
税務署に相談に行く際には、
この仮の決算書を持参すれば、
そのあとの記入方法など丁寧に
教えてくれました。
実際に、相談しながら、
申告書の書き方も教えてくれます。
自分で申告書を作成(手取り足取りで、、)
税金の申告期限は、決算月の2ヶ月後です。
申告書用紙は、決算月の翌々月に、
申請した会社住所に送られて来ます。
元気シニアの場合は、
6月30日の決算でしたので、
8月初めに税務署、県税事務所、
市役所法人市民税課、
からそれぞれ書類が届きました。
県民税、市民税ともに、
国税の確定申告が決まらないと
計算もできないので、まずはともかく、
最寄りの税務署の法人税の担当に
電話をして、相談予約を取ることを
お勧めします。
国税の法人税の確定申告書ができると、
それをもとに、 その他の税金の
金額も決まっていきます。
もし損失が出た場合は、
国に払う法人税はゼロになりますが
県民税と市民税は、
均等割を支払うこととなります。
7月2日設立の意味
7月2日の設立のおかげで、
税金の計算の最後で、
11/12という係数を
かけることができて、
少し税金が安くなりました。
つまり、初年度は、11ヶ月だけ会社が稼働した
ということで、11/12に割引されます。
まとめ
6月末での決算をして税金の申告をしました。
残念ですが、赤字となりました。
今までのところ、
税理士の助けを借りずに、
会社設立から、決算、税金申告まで
一人でやってみました。
来年度からは、会社の業績を上げて
税理士を必要とするような状況に
なりたいものです。
<以下は2017年8月追記>
設立2期目の税金の申告をしました。
2回目なので、税務署関係は簡単に
進みました。
でも、細かいところは忘れていて、
また会計システムの仕様も少し変わり
以外と準備に手間がかかりました。
今回、2年目でわかったこと。
(1)未払い税金の処理の方法
(2)税金は経費として処理できない
1年目の事業に関する税金は、2年度目に支払う
ので、1年目は未納の税金として仕分けされ、
2年度目で支払うことになります。
ただし費用としては計上できないです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
元気シニア