わんちゃんにテレパシーはあるのか/実体験/反論
以前飼っていたゴールデンリトリバーは、私が帰るとき、誰も教えないのに、玄関に出て待っていました。妻によると、どうも近くのバス停に着いた時間帯くらいで、玄関に行き、2、3分後の帰宅を出迎えたそうです。こんなことは、何らかのテレパシーがないとできないのでは、と家族みんなで話していました。
[ad#res-1]
はじめに
ペットを飼っていると、よく「あるある」として出てくるのが、主人が帰ってくる時間がわかる、玄関で待っている、という「うちのペットはテレパシーがある」話があります。
私は犬派なので、愛犬とテレパシーの「あるある」は幾つかあります。本当に、犬にはテレパシーの能力があるのでしょうか?
ゴールデンリトリバー、キャンディの場合
キャンディは女の子で、とても優しい犬でしたが、6歳の若さでガンで亡くなりました。
生まれた時に、母親がたくさん子供を産んで、一番最後に生まれた女の子で、小さくて母乳があまり飲めない状態だったそうです。
生まれた直後の写真を見ると、一番チビちゃんでした。
他の兄弟がみんなもらわれていく中で、一番小さな子が残って、知人の紹介があって、3ヶ月くらいで、我が家にもらわれてきました。
か弱い小さな子犬でしたが、体は大きく育って、30Kgくらいの体重の立派な犬になりました。
散歩で外に行った時には、気が弱くて他の犬とあまり触れ合うことがなく、よその人がおやつをあげても、警戒して食べませんでした。
家で留守番をさせた時には、家族が帰ってくるまで、水も飲まず、おやつも食べずにじっと待っていたものです。
この子は、私が夕方家に帰る時には、ほぼ必ず玄関で出迎えてくれました。
妻が言うには、帰ってくる少し前に玄関に出るそうです。
帰ってくるのがどうしてわかったのでしょう?
フラットコーテッドリトリバー、ジャスティの場合
ジャスティーは、とてもわんぱくな男の子で、10歳でガンで亡くなりました。
キャンディとは異なり、強い子だったのですが、玄関に出てきて待っていることはありませんでした。
あまり、私の帰宅には敏感ではなかったです。
リビングで熟睡していて、帰宅を気がつかないこともありました。
旅行の際にドッグシッターの家に預けたことが何度かありましたが、その時には、旅行から帰って、迎えに行く電話をすると、必ずその意味がわかって、玄関に向かったそうです。
電話だけで、家族が迎えに来ることを理解したようです。
ジャスティ
テレパシーかの検証
飼い主の帰宅が近い事を、遠く離れていても知る犬がいるようですが、本当にテレパシーなのか、単なる偶然なのか、他に何かの原因があるのか、気になるところです。
外国の動物行動学者が、以前に、飼い主の帰宅と犬の反応について、実験をしたそうです。
実際に飼い主の行動を記録して、家の近くのバス停などに到着した時間などを記録し、その時の犬の行動を記録して、それらを照合したそうです。
その結果は、犬が玄関に出てくる時間と、飼い主が家の近くのバス停に帰ってくる時間とは、全く相関がなかったそうです。
飼い主が帰宅した時に、玄関で犬が待っていて、その少し前に玄関に犬が移動したという「あるある」は、どうも偶然そうなった時の事を、人間が印象深く記憶していたからであり、実際には毎回そうなっているわけではない、というのが結論だそうです。
いや、そうではない、と感じる人も多いでしょう。
反論するためには、一度実験してみる必要があります。
ジャスティーの場合の予想
ジャスティの場合は、実際に、毎回そのような行動をとったらしいのですが、この理由は、予想できます。
一つの仮説は、我々飼い主が、ドッグシッターの家に、「行きます」と電話をすると、おそらく電話を受けたシッターさんが、ジャスティを振り返ってみます。そしてニコッと笑うかもしれません。
そのサインを犬は敏感に感じ取るのではないか?
あるいは、もしかすると、受話器の中の飼い主の声を、犬は聴き取っていたかもしれません。
耳がいいですから。
そして、いくら慣れているとは言っても、シッターさんの家はよその家ですから、ジャスティーは飼い主と家に帰れるのを知って嬉しかったに違いありません。
すぐに玄関に向かったと思います。
まとめ
犬と飼い主の絆の一つの現れとして、犬は飼い主の状況や、周囲の様々な情報を敏感に感じ取って、反応しているに違いありません。
それによって、犬はテレパシーと思えるような鋭い洞察力を発揮するのだと思われます。
それらの日が懐かしいこの頃です。
元気シニア
[ad#res-1]