EUからの輸入ワインの値段が下がる |嬉しい関税撤廃 | 欧州からのチーズも安くなる?
2017/12/09
日本と欧州の関税の交渉が進み、ワインや
チーズが安くなる嬉しいニュース。
(追記)2017年12月8日に日本とEUの交渉妥結。
2019年からワイン/チーズ関税がなくなります!
欧州のみならず輸入ワイン全体も調べてみた。
はじめに
2017年7月に、欧州連合(EU)との首脳会談で
日本とEUの経済連携協定の大枠合意が確認されました。
私のような、シニアの呑べいには、お酒と肴に
関係ある事に最大の興味があります。
そこで気になるのが、ワインとチーズです。
欧州を含み、いろんな国からの輸入ワイン
関税はどうなるのでしょうか?
また欧州からのチーズも時間はかかりますが、
15年くらいかけて徐々に撤廃の方向です。
ワインの関税
欧州からの輸入ワインの関税撤廃については
わかりやすいです。
欧州との協定が発効する予定の2019年に
欧州ワインの関税は即時に完全撤廃です。
現在の欧州ワインの関税は、どうなってるか。
15%、または1リットル当たり125円、
の安い方が課せられます。
標準的なワイン一本は750mlとすると、
一本あたりで94円くらいの関税になります。
関税は輸入業者がまとめて払うため、
これが必ずしもワイン一本の値段にそのまま
反映されるとは限りません。
しかし、全体としてみるとワイン1本で
100円程度は安くなる計算になります。
チリワインとの競争
欧州がこの関税引き下げを頑張るのは、
チリワインなど各国のワインが日本に
大量に輸入されていることに対する
危機感があるようですね。
私、元気シニアも、フランスワインから、
安くて美味しいチリワインを買う機会が
増えるようになりました。
日本とチリはすでに経済連携協定を結んでいて、
2007年からワインについては、少しづつ
関税が下がっています。
2017年は2.3%または1Lにつき125円の
安い方となっています。
さらに2019年4月には、関税が完全撤廃されることが
すでに決まっています。
このため、今回の欧州側の思惑は、2019年から
欧州産ワインの関税を撤廃して、チリに対抗できる
関税にする狙いがあったようです。
我々にとって嬉しいのは、2019年から、
欧州ワインも、チリワインも関税撤廃になります。
その他の国のワインは?
オーストラリアからも良いワインが輸入されます。
日本とオーストラリアとの経済連携協定
(2015年発効)では、ワインの関税は
2021年に撤廃される事になっています。
欧州とチリに遅れをとることが見えています。
実は、もっと出遅れる国があります。
それがアメリカとニュージーランド。
カリフォルニア、ニュージーランドも
なかなか良いワインが多いのです。
アメリカのトランプ大統領がTPPを離脱する
事になったため、カリフルニアワインも
ニュージーランドワインも、関税撤廃には
程遠くなりました。
チーズの関税
日本に輸入されている欧州産チーズは、
現在は、カマンベールなどのソフト系と、
ゴーダやチェダーなどハード系を
同じ「その他のチーズ」として分類し
29.8%の関税をかけられています。
ハード系のチーズはすでにTPPの時にも
関税撤廃を受け入れていましたが、
ソフト系はカマンベールなどのように
国内でも生産されているため関税の撤廃に
相当抵抗したようです。
今回、ソフト系も16年目に撤廃の方向と
なりました。
ただ、最大3万1千トンという輸入枠を設け、
この枠を超えた輸入に対しては関税をかけ、
歯止めをかける策をとったようです。
まあ、16年先ですから、長いですよね。
まとめ
輸入ワインは2019年から関税撤廃で、
欧州産、チリ産は確実に輸入が増え、
安くなります。
オーストラリア産も少し遅れて関税撤廃。
カリフォルニアや、ニュージーランドは
だいぶ遅れそうです。
しばらくは、ワインは欧州産とチリ産で
楽しむこととします。
もちろん、国産も美味しいものもがありますが、
美味しいのは結構高いですね。
チーズはまだなので、ちょこっと食べることにします。
元気シニア
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