シニアの晩酌日記 | ワイングラスに合う日本酒 | 羽根屋の実力
2018/06/17
以前から気になっていた羽根屋を飲みました。
今年のKURA MASTERにてプラチナ賞受賞した
羽根屋のシリーズを味わいました。
素晴らしい淡麗辛口、お米の味と旨味を
食事と共に楽しみました。
はじめに
いつもお酒を購入する、駅ビルのお酒屋さんで
いつも気になっているラベルが羽根屋でした。
小洒落たデザインの日本酒ラベルが多い中
漢字で、ただ、「羽根屋」と書いただけの
無骨なラベルが気になっていましたが、
ついに先日購入してその実力にびっくり。
「羽根屋純米」と「羽根屋純米吟醸煌火(きらび)」の2種類の羽根屋の味を比べつつ堪能しました。
羽根屋とは
羽根屋は、富山県の富美菊酒造が醸す
少量生産ながら質の高いお酒のレーベルです。
地理的に、周囲に新潟県、石川県という
大きな酒造地域に囲まれているため
富山の酒はあまり知られていません。
しかし富山は酒造りに大切な良質の水が
豊富に得られることから、酒造りに
たいへん適した地域です。
富美菊酒造は少量生産の酒蔵ですが、
すべての酒を大吟醸とお同じ手間で造る
こだわりの酒蔵として最近有名です。
羽根屋のこだわりとは
この蔵のこだわりを牽引する酒造家は
杜氏として自ら手腕を振るう次期蔵元
羽根 敬喜(はね けいき)さんです。
羽根さんは大学卒業後別の酒蔵に3年間
勤めた後、実家の富美菊酒造に戻りましたが
当初は自ら酒造りを行ないませんでした。
しかしある時、コンサルタントの方から
酒造りに関して言われた一言がきっかけで
これまでの酒造りを見直したそうです。
この当時の富美菊酒造は、鑑評会で
何度も受賞した経歴を持つベテランに
酒造りが任されていました。
ところが鑑評会用の酒造りに対して
一般に販売されている市販酒の酒造りや
取り組み方に大きな違いがあり、
羽根さんはそこに疑問を持ったそうです。
つまり、この酒蔵から一般に市販する
お酒の品質は、賞を取得するお酒とは
別の基準で作られ、要するに満足できる
ものではなかったということでしょう。
ある日、羽根さんは、すべての酒を
大吟醸と同じ手間で造ることを目指し、
「自分が蔵に入って酒を造ります!」と
宣言したそうです。
この時から、羽根さんが理想とする
「大吟醸以外でも手を抜かない丁寧な酒造り」
を信条とする、新しい富美菊酒造の
第一歩が始まったということです。
その後も、毎年、鑑評会やワインコンテストで
入賞していますが、それらのお酒は
一般に市販されている標準的なお酒が
含まれています。
”羽根屋 純米”の味
今回晩酌で味わったのは、羽根屋の
スタンダードといえる、羽根屋純米。
まさに富山のお酒の特徴ある味を
しっかりと持っており、味として
スタンダードといえるお酒でしょう。
ラベルに書いて有るように、
食中酒の純米酒ですから、
本当に毎晩の夕食で晩酌する
そのためのお酒です。
一般に富山のお酒は、豊富な富山湾の
海産物の影響を受けており、
海の幸に合う「淡麗辛口」系が
造られています。
羽根屋純米も例外ではありません。
が、口に含んだ最初の感覚は
むしろ、お米の甘さ。
そしてお米の優しさを感じます。
確かに辛口のお酒なのですが
この優しさは何でしょうか?
酒の肴
食中酒として、どんな肴でも合いますね。
特に、(富山で穫れた)海産物を、さっぱり
した味付けでいただけば、いくらでも
飲みたくさせてくれるお酒です。
カニ、甘エビ、などがあれば最高です。
データ
■原料米:富山県産五百万石
■精米歩合:60%
コストパフォーマンス
羽根屋純米は720mlで税抜き1300円と
手頃な価格です。
スタンダードとして、毎日、晩酌で楽しめます。
羽根屋純米吟醸煌火(きらび)の味
羽根屋純米吟醸煌火は、羽根屋純米と比べると
より、キレを感じます。
甘さも少し強く、全体にパンチがある味。
羽根屋純米の味をベースにしつつ、
グレードアップしたお酒ですね。
しっかり冷やして、キリッとしたい時に合うので、
食前酒の方がお薦めではないでしょうか?
データ
羽根屋純米と比べると、このキレの良さは、
生原酒であることと、アルコール度数の
高さにも原因はあるでしょう。
データとしては、羽根屋純米とほぼ同じです。
■原料米:富山県産五百万石
■精米歩合:60%
■アルコール度数:16~17度
■日本酒度:非公開
■酸度:非公開
酒の肴
食中酒として楽しむのであれば、海産物もさっぱり系だけでなく、牡蠣のような貝類とか、イカ、イカ塩辛、または、しゃぶしゃぶなどのお肉でもいけると思います。
コストパフォーマンス
羽根屋純米吟醸煌火(きらび)生原酒は
720mlで税抜き1450円となっています。
純米と比べると高いので、何かの時に飲む
お酒かな、と思いますが、旨さを考えると
納得する価格です。
<受賞のニュース>
《「KURA MASTER」にてプラチナ賞受賞!》
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から
始まった日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、シェフ、
レストラン経営者などワイン類のスペシャリスト
、プロフェッショナルが揃っています。
ブラインドテイスティングで、純米大吟醸酒&
純米吟醸部門、純米酒部門、にごり酒部門で
評価されます。
2018年5月28日、純米大吟醸&純米吟醸部門で
「羽根屋純米吟醸煌火(きらび)」と
プラチナ賞を受賞しました。
また、「羽根屋 純米大吟醸50 翼」が
金賞を受賞しました。
まとめ
羽根屋ブランドの最もスタンダードな
“羽根屋純米”と、”羽根屋純米吟醸煌火”を
それぞれ、楽しみました。
純米は火入れの純米酒でまさにスタンダード。
純米吟醸煌火は、生原酒ということですが、
どちらも、海産物によく合うお酒として、
これからも通年で楽しみたい、
お薦めの富山のお酒の銘柄です。
どちらも通年で手に入るので嬉しいです!
元気シニア
(おまけ)
父の日プレゼントにもらいたいお酒の
トップ3に入ります!
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