e-Tax | 最新版 2019年 | 確定申告 事前準備 やってみました (体験記)
2019/03/07
国税庁がネットで提供する確定申告の
環境が2019年から新しくなりました。
簡単にできるようになったらしいので、
国税庁の確定申告書等作成コーナーを使って
確定申告を実際にやってみました。
はじめに
2019年、国税庁の確定申告作成コーナーで
平成30年度の確定申告をやりました。
この記事は、国税庁の確定申告作成コーナーで
e-Tax申告に必要な環境の事前準備を行った
体験を書きます。
確定申告の時期は税務署が混雑しているので、
ネットでできるe-Taxはたいへん便利です。
パソコンは、MacとWindowsで両方検討したので
迷った点など比較して記事を書きます。
お役に立てば幸いです。
国税庁の確定申告作成コーナーの特徴(2019年)
2019年版は全体的に手順がより明確化されました。
国税庁の確定申告作成ページの構造に
確定申告提出のe-Taxの認証手順の確認が
組み込まれ、承認のシステムの動作検証など
入念に行われるようになりました。
● 事前準備の確認事項が、作成コーナーの
手順として組み込まれているので確実に
作成、提出ができるようになった。
● マイナンバーカードを使わなくても
事前に届け出れば、ID・パスワードで
e-Taxの提出ができるようになった。
以前は、確定申告をやっと入力して、いざ提出
しようとするとカード読み取りのエラーがあり
その検証に苦労した経験があります。
特に、以前はMacでe-Taxをしようとすると、
OSのバージョン、アプリのバージョンなど
組み合わせで様々な相性があり難しかったです。
関連記事 (過去の記事)
国税庁確定申告作成コーナーの手順
まず国税庁の確定申告ページにアクセスすると
トップはこんな感じです。
この外観は例年と同じような雰囲気ですが、
2019年の確定申告入力コーナーにおいては
この後、手順を踏んで、事前準備を入念に行う
プロセスになっています。
E-Taxで送信するのか、書類を印刷して提出するのか選択
作成開始をクリックすると、以下の画面となります。
e-Taxの認証方法を選択する
”e-Taxで提出する”をクリックすると、さらに
認証方法として、マイナンバーカードを使うか
IDとパスワードで認証するのか選びます。
マイナンバーカードを使うか、ID・パスワード方式か、どちらの認証がお薦めか
筆者は、過去数年間、カードを用いて、
e-Taxを提出してきました。
ずっと、Macで提出しましたが、余りにも
カードリーダーの読み込みや認証が不安定で
2018年はついに、カードリーダーを新規に
購入し、Windows PCで確定申告しました。
Windows PCではトラブルもなく、スムースに
処理ができました。
そんな経験から、以下のように考えます。
Macを使うのであれば、ID・パスワード方式が良い。
Windows PCを使うのであれば、どちらでも
大丈夫です。
ただし、ID・パスワード方式を選ぶ場合は、
認証にカードを用いないでID・パスワードを
使うという届出が、事前に、必要です。
税務署で本人確認をして届けるようです。
従って、超急いでe-Taxを処理したい場合は、
マイナンバーカードで認証を行うしか
選択肢はないようです。
今回の記事では、MacとWIndows PCの両方で
事前準備の体験を試してみました。
Macでマイナンバーカードを選んでみた
国税庁のサイトでは、接続しているパソコンを
認識し、事前準備が必要か判断します。
最初に筆者のMacを接続した場合は、以下の
ような結果が示されました。
ちなみに、パソコンはMac OS Mojave 10.14.3 です。
セットアップファイルのダウンロードを
クリックすると、以下の画面となります。
セットアップ用のdmgファイルをダウンロードして、
クリックすると必要なアプリがインストールされます。
なおMacの推奨ブラウザーはSafariです。
事前準備のアプリはアプリケーションホルダーの
sakuseiというホルダーにできています。
3つのアプリがSafariの環境設定のなかの機能拡張で
見えるのでこれらの3つにチェックを入れます。
その他の公的個人認証サービスのアプリを
インストールして再度、”e-Taxで提出する”を
クリックし、マイナンバーカードを選ぶと、
“最新の事前準備セットアップが正常に適用されています”と
メッセージが出ます。
次に進むとマイナンバーカードの読み取りを
チェックするステップになります。
ここから先は、個人認証用のマイナンバーカード
読み取り機器とカードを接続して読み取り
をします。
読み取りと認証がうまくいけば、利用者番号を
入力する画面が出てきます。
個人番号と税務署からもらったe-Tax用のIDと
パスワードを結びつけて、確定申告の入力が可能と
なるはずです。
筆者の場合、以前から使っていたカードリーダーが
SCR3310-NTTCoという機器で、すでに製造中止の
古いものです。
以前はMacで使えていたのですが、
既にサポートがされていません。
今回試しに使ってみましたが、カードの読み取りは
できるようですが、認証がうまくできなくて、
Macがフリーズしてしまいました。
ドライバーを入れ替えて試したのですが、
だめでした。
もっと新しいカードリーダーであれば、うまくいく
はずですが、これ以上はMacを深追いせずに、
今回はMacでのカード認証はあきらめることに
しました。
次にIDとパスワードでの認証を試してみます。
Macを使い、ID・パスワード方式による提出を選ぶ
“e-Taxで提出する”をクリックする画面で、
”ID・パスワード方式による提出”を選びます。
右のID・パスワードを選ぶと、事前準備の
ページになります。
MacOSとSafariのバージョンを確認し、
次に進みます。
”利用規約に同意して次へ”を選ぶと、以下のページが
出てくるので、あらかじめ届け出た際にもらった
利用者識別番号と暗証番号を入れます。
ここから先は、筆者はMacでやっていませんが、
Windowsで行った経験では、この次に住所、氏名などの
納税の情報が表示され、確認を求められます。
それが終了すると、いよいよ確定申告の入力の画面に
遷移します。
利用者識別番号と暗証番号の届け出
利用者識別番号と暗証番号は、以前から
税務署から知らされているのですが、
e-Taxで認証に用いることを”事前に”
届け出ないといけないということを、
今回、初めて認識しました。
たしかに、国税庁 確定申告書等作成コーナーの
トップ画面にありました。
届け出の方法は2種類あり、パソコンで
マイナンバーカードを使って届け出るか、
または税務署に出かけ本人確認を行なって
届け出をします。
(スマホではこの届出ができない)
筆者の場合は、e-Taxのメリットは混み合う
税務署に行かないことなので、今回はMacは
あきらめ、Windowsで確定申告をすることに
決心しました。
Windows PCを用い、”マイナンバーカードで提出”を選ぶ
自分が普段使っている、LenovoのThinkPad
(普通のWindows 10のパソコン)でやってみます。
昨年もやっているので、環境は大丈夫でしょう。
カードリーダライタはSONYのRC-S380を使います。
自分の使う予定のカードリーダライタが
適合するかどうかは、以下から調べます。
ドライバーも最新版をあらかじめインストールして
おきます。
まず、パソコンから国税庁確定申告作成コーナーへ
ブラウザーを使って検索し、アクセスします。
ブラウザーの変更
ブラウザーはInternet Explorerを使う必要があります。
違うブラウザーを使っている場合は、警告が出ますので
Internet Explorerに切り替えてください。
切り替え方法も指示が出ますので、親切ですね。
作成コーナートップから開始
必要な確認、フォームのダウンロードができます。
作成開始をクリックします。
事前確認のモードに入ります。
事前確認モード
上の画面で”e-Taxで提出する”を選ぶと、
事前準備に入り、パソコンの状況で指示が
違います。
事前準備その1
事前準備のフェーズでは、Windows PCに
必要な事前セットアップファイルの
ダウンロードを行います。
セットアップファイルのダウンロード、インストール
ダウンロードしたファイルを実行することで、
Windows PCに必要なアプリがインストール
されます。
正しくインストールすると、ブラウザーで次へ
進むと、準備ができたことを国税庁のサイトが
チェックします。
カード、カードリーダライタの動作検証
問題ない場は、実際にカードと
カードリーダライタを使って、機器の動作、
カードの認証をチェックします。
以下の画面になるので、カードリーダライタを
PCに接続し、カードを載せ、読み取りさせます。
カードのアクセスのパスワード(4桁)を入れ、
さらに利用者証明用パスワード(4桁)を入れます。
パスワードは3回連続間違えるとリセットされるので、
注意して入れます。
個人番号と納税者情報との結びつけ
カードが正しく読み取れると確認された段階で、
個人番号と納税者情報の結びつけが行われます。
これは画面の指示に従って、間違えないように
入力していけばOKです。
これらの処理が終了すると、いよいよ確定申告の
内容を入力できる段階に進みます。
事前準備も疲れますが、本番はこれから。
今回の記事は、事前準備までとします。
あとは、例年のように、フォームに入力して
間に合うように申告します。
[ad#res-1]
まとめ
国税庁の確定申告作成コーナーは、
確かに以前よりも使いやすくなり、
手順が明快になりました。
カードの読み取りとか、カードリーダ
ライタの動作安定性は、自分の経験では
Windowsが良いです。
ID・パスワード認証も、届出すれば
確実に動きそうで使えるので、来年は、
マイナンバーカードでなく、Macで
ID・パスワード認証を使うでしょう。
または最近使いやすくなっているらしい、
クラウド会計ソフトを導入するのも
いい方法ではないでしょうか?
確定申告の準備に役立てば嬉しいです。
元気シニア