オンライン相続登記 | 司法書士なしでもやれた体験記 | その1(概要)
2018/02/15
司法書士なしで、オンラインでやってみた。
いろいろ予想と違ったことがありましたが、
なんとか不動産の相続登記ができました。
はじめに
義理の父が最近亡くなりました。
不動産が北海道にあるため、まず
北海道の地元の司法書士事務所に
不動産の相続登記を相談してみました。
その事務所によると、最近はオンラインで
どこからでも申請ができるので、北海道に
来る必要もなく、今住んでいる近くで
司法書士事務所を探して依頼してはどうか
と勧められました。
一般には不動産登記は、不動産を管轄する
地域の法務局に申請をする必要があります。
でもオンラインであればネットで全国から
できるはずだし、司法書士に頼らないで
自分でできるかもと思い、加えて司法書士の
費用節約も狙いやってみることにしました。
予想していた内容とは違いもありましたが
勉強しつつ司法書士なしで登記ができました。
長くなりますが、その体験記を書き残します。
<今回の記事は概要で「その1」です>
オンライン登記の意味
相続登記は相続に伴う名義変更を
公に知らしめるための手続きです。
相続による所有権の移転を証明する
書類を揃えて、登録免許税を支払えば、
不備がなければ、提出から数日で終了します。
これは司法書士でなくても相続する本人、
またはある条件を満たす親族であればできます。
普通は、不動産の所在地を管轄する法務局に
書類を持参か郵送して登記申請をします。
書類に不備があったりして出し直すことも
ありますので、その法務局が近場であれば
持参で手続きを行うのが簡単でしょう。
妻の場合、相続する不動産が、北海道の中で
距離が離れた異なる2箇所にあるので
オンラインでの相続登記が便利なはずです。
自分でオンライン登記することにした理由は?
最初は、司法書士さんにオンラインの
相続登記の手続きを依頼するつもりでした。
お金はかかりますが、その方が楽チンでしょう。
でも、いろいろ調べると、法務局のHPにも
普通の人がやれるように解説が掲載されており
自分でもできそうな気がしてきました。
私の場合は、少し時間の余裕もあり、自分でやって
費用節約ができれば、それも嬉しいので、
やってみることにしました。
自分で相続手続きを行うメリットは
まず、費用を安く抑えられるます。
相続1件あたり司法書士さんに数万から十数万円
手数料がかかりますが、これを節約できます。
(費用は自由に設定されており、事務所によって
かなりの差があります)
ただし、自分でやるとなると、手続きの勉強とか
PC環境の準備とかそれなりに手間がかかります。
幸い自分は、調べることは嫌いではなく、
それなりにパソコンも出来るので、
少しハードルが高いことは覚悟して
決心してやってみることにしました。
自分でオンライン登記するための条件
最低限、以下の知識は有している、もしくは
新たに勉強する必要があります。
(1)相続登記の基本について
自分でやるなら事前に勉強しておくことが必須。
相続のために必要な書類を準備しておくために
最低限の知識は必要となります。
でもネットで調べればいろんなサイトがあるので、
これはやる気さえあれば大丈夫です。
(2)コンピュータの知識と環境
PCにオンライン登記のためのソフトウェアを導入し、
電子署名を行うためのソフトウェアやツールを
自分でインストールする必要があります。
電子署名のためのAcrobat DC(有料)
などのソフトウェアが必要です。
パソコンが使いこなせる人であれば、これも
いろんなサイトがあるので大丈夫でしょう。
なお、パソコンはWindows PCが必要です。
もちろん、インターネット環境は必須です。
(3)マイナンバーカード
申請者本人、それに加えて、代理人が申請する場合は、
申請の代理人も、それぞれマイナンバーカードを
用いてPDF書類に電子署名を付与します。
マイナンバーカードを取得しないとできません。
まとめ(その1)
元気シニアは、オンライン相続登記に挑戦しました。
準備期間を入れて約2ヶ月半をかけて、登記が終了。
司法書士に頼らず、妻の相続登記の手続きができました。
次回から、具体的にどのようにしてオンラインで
相続登記を行ったのか、つまずいたところ、
わかりにくいところを交え、記事にしていきます。
司法書士に頼まないでやれると思う人は、
ぜひチャレンジしてみてください。
普通の人でも司法書士に頼まないでできるか?
人によって、相続条件の事情が違うと思いますが
例えば納得していない相続人がいるとか、何らかの
揉め事がない通常の相続であれば、司法書士や
弁護士なしで大丈夫です。
あとは、素人が個人でやるので、わからないことも
たくさん出てきますが、気長に頑張れる人であれば
大丈夫でしょう。
実は法務局は、すごく親切でいろいろ教えてくれます。
相続の処理は、何ヶ月以内とかいう期限はないので、
教えてもらいながら進められます。
では、次回の記事では、オンライン登記のための環境を
まとめていきます。
元気シニア
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