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変わります | 高齢者免許更新 |75歳以上 わかりやすく説明 |親は大丈夫か

      2023/01/29

高齢者の免許更新が変わる

75歳以上の免許更新方法は変わります。親の更新をチェックしましょう。シニアの方は自分の更新をチェック。<追記>2022年5月から施行されました。

はじめに

75歳以上の高齢者の自動車の免許更新手続きが変更になり、70-74歳の更新内容も変わるそうです。

この記事は、2021年6月に書いていますが、現在警察庁で詳細を詰めている段階で、2022年の6月までには内容が固まり、施行されます。

<追記>2022年5月から施行されました。

簡単にいうと、

これまで75歳以上の高齢者は免許の免許更新時に実車指導などを受けるだけでしたが、今後は一定の違反歴が過去にある場合は免許更新の時に運転技能試験(実技試験)を課されます。

その運転技能試験に合格しないと75歳以上の方は免許の更新ができなくなります。

ちょっとした違反歴は誰にもあるけど、うちの親は大丈夫かな?

おじいちゃんは大丈夫か?

場合によっては、近い将来、自分も大丈夫か?

関連記事 高齢者免許更新の体験 

 

更新手続き変更の対象となる高齢者

75歳以上で運転免許更新をしようとする人が対象です。

正確に表現すると、運転免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日になります)における年齢が75歳以上の人です。

変更される時期

2021年にその手続きの詳細が決定され、2022年6月までに施行されるということです。

<追記>2022年5月から実際に施行されました。

対象となる高齢者の免許更新については、従来と流れが大きく変わります。

ただし、過去に遡って違反歴を調べるらしいので、今のうちから気にしておいたほうが、よさそうですね。

75歳以上の免許更新手続きはどう変わるか

過去3年間に一定の違反歴がある場合違反歴なしとで分かれます。

一定の違反歴があると運転技能検査が課せられます。実技試験です。

不合格の場合は、免許が更新できません。

うちの親や祖父母は大丈夫か心配です。

我々元気なシニアも、そろそろ自分も対象になる人もいるでしょう。

現状、75歳以上で違反した人は認知機能検査

平成28年の道路交通法改正で、75歳以上で信号無視などの18項目の違反に対しては、免許更新とは無関係に、違反した時に、臨時の認知機能検査を受けて、医師が認知症と判断すれば、免許取り消しとなる決まりでした。

これは、認知機能にのみ注目した方式で、今後はなくなるようです。

そのかわり、免許更新の際に過去の違反をチェックして、更新手続きが、変わるようです。

つまり、過去3年間に、一定の違反歴がある場合、更新時に運転技能検査が課せられます。

では、違反歴とは具体的には何?

将来重大事故を起こす可能性が高い違反ということで11項目の違反が対象となります。

11項目とは、以下の違反です。

よくある違反項目ばかりです。

厳しいですね。

●信号無視

●通行区分違反

●通行帯違反

●速度超過

●横断等禁止違反

●踏切不停止等・遮断踏切立入り

●交差点右左折方法違反等

●交差点安全進行義務違反等

●横断歩行者等妨害等

●安全運転義務違反

●携帯電話使用等

この中で一つでも過去3年間に違反があれば、更新時に運転技能検査の対象となります。

この程度の違反歴で区別して厳しくする理由は?

この年代で上記の違反歴がある人は、同年代の全体に比べ、死亡重傷事故を起こす確率が2倍になるということです。(警察庁によるデータ)

運転技能検査(実技)の内容

違反歴があった75歳以上の高齢者は、運転技の検査を受け、合格すれば更新できるのですが、不合格の場合は更新できません。

ただし、何度でも再検査を受けることができます。

更新期間終了(誕生日の1ヶ月後)までに合格すればOKです。

検査内容は、自動車教習所のコースなどを走行して、助手席の試験官が指示して走行します。一時停止とか、5つの課題、検査項目をチェックされ採点されます。(第1種免許は70点で合格、第2種は80店で合格)ただし、信号無視など危険度の高いミスをすると、一発で不合格です。(信号無視は40点減点となり一発で不合格)

検査の課題の内容はそれほど難しくはないようです。

指示速度による走行、一時停止、右折、左折、信号通過、段差乗り上げなどです。

さて、実技検査に合格すると、新認知機能検査を受けます。

これは違反歴がない人も受ける検査となります。

違反歴がない場合

75歳以上の免許更新の人で、違反歴がない、または違反の11項目に該当しない場合はどうなるでしょうか?

新認知機能検査を受け、認知症の疑いの有無を判定されます。

疑いがあれば医師が認知症かどうか判定し、認知症と判定されれば、免許は取り消しとなり更新できません。

認知症の疑いがなければ、70歳から74歳の高齢者と同様に、高齢者講習に進み免許証が更新できます。

高齢者講習の内容は、従来よりも簡素化され、一元化されるということです。

 

新認知機能検査の内容も変更

認知機能検査の内容も変更になります。

効率化を図るために、例えば認知症でないという医師の診断書を提出すれば、検査が免除されるようです。

タブレット端末を導入し検査時間の短縮を図るということです。

(おそらく使えない高齢者も続出するかもしれませんが、使えない人は認知症の疑いありとされるのでしょうか?)

検査の結果判定も、認知症の恐れの有り無しの2区分に簡素化されるということです。

恐れありの場合は、医師の診断を受けることになります。

運転技能検査はどのくらい合格するのか

警察庁は以前行った75歳以上の高齢者へのテストによると、今回想定されている運転技能検査は、2割の人が不合格になると予想されるそうです。

自分では、信号無視や一時停止を守らないはずはないと思っているのですが、75歳以上となると、必ずも今までの感覚で運転していると、危ない場面も出てくるかもしれません。

あと何年かすれば、自分や、家族の運転リスクを直視しなければいけないです。

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追記)2023年1月29日

2022年の9月時点での、実際の運転技能検査の合格率は全国平均で88.9%でした。JAFの会員誌のJAFMateの記事によると、東京や大阪では90%台で、神奈川や愛知では70%台ということで、差があったようです。

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高齢者の運転免許更新全体の流れ

改定される予定の手順内容をまとめたものです。

高齢者の運転免許更新手続き

 

まとめ

親が75歳に近い方、少し気をつけて運転の様子を観察したり、本人に聞いたり、注意を払ったほうがいいですね。

自分に関しては、とにかく、小さな違反でも、気をつけて、安全運転を、今から気をつけようと思います。

元気シニア

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追記)2023年1月29日 

この高齢者免許更新の仕組みは2020年5月から施行されています。結局、実際にどのようになったのか、質問形式で、以下にQ1~Q7にまとめてみます。

Q1: 75歳になった方の免許更新で2022年の5月から変わったことは?

過去3年間での違反項目が、この記事内の11項目の違反の中でどれか一つでもあると、運転技能検査を義務付けられます。違反のない場合でも、運転技能検査と高齢者講習を受ける必要があります。

Q2:75歳以上の方の運転免許の更新費用は結局いくらになるでしょうか?

以前より試験項目が増えるので、トータルでは高くなります。運転技能検査(違反歴のある方)には3,550円もかかります。さらに、認知機能検査に1,050円、高齢者講習(普通免許)には6,450円の手数料が必要です。最後に全ての人が対象ですが、更新手数料として、2,500円が必要です。

Q3:高齢者の免許更新は、検査や講習があり、予め予約を取らないといけないらしいが、いつ頃、更新の連絡は来るのか?

更新の通知(ハガキ)は、免許証更新期間の約190日前に届きます。75歳以上の高齢者の場合、検査や講習を行う運転免許試験場や教習所が混んでいるなどの事情もあり、かなり早めに更新通知ハガキは送られます。手続きは早めに進めましょう。

Q4: 認知機能検査の課題はどんなものでしょうか?

認知機能の検査の内容は、2022年の9月時点では、16枚の絵を覚える検査(手掛かり再生)と、検査当日の年・月・日・曜日・時間を書く検査(時間の見当識)となっています。

Q5: 医師の診断書があれば認知機能検査は免除されるの?

認知症の検査と判定ができる医師に依頼して、必要事項を記載すれば、認知機能検査は免除されることになりました。

Q6: 認知機能検査にタブレッドが導入されたと聞いたが、高齢者には使えるのだろうか?

一部の検査場では、タブレットを用いて、ヘッドフォンからの音声に従って、電子ペンで記入する検査が行われるようです。検査員が慣れていない人には教えてくれるので大丈夫ということです。(経験者より)

Q7: 運転技能検査は、たった一度の違反でも受ける必要がありますか?

はい、過去3年の間、本文の記事に示した11項目の一つでも違反したら検査を義務付けられます。

以上

 

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